イベントレポート

第16回 ホテル・レストラン・ショー
&FOODEX JAPAN in 関西2024

国内外の宿泊・観光・外食業界に向けて新たな出会いの場を創出するイベント「第16回ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西2024」が、9月18日(水)〜20日(金)の3日間にわたってインテックス大阪で開催された。

第16回 ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西2024

今回の出展数は昨年の2倍を上回り、10カ国から393社433ブースが集結。大阪・関西万博を間近に控え、観光振興にますます力の入る関西エリアの活気を感じさせる展示会となった。来場者数も昨年から167%アップ、3日間で延べ1万770名を集めた。

会場内は「厨房設備・機器」「施設メンテナンス」「サービスロボット・自動化」などの各ゾーンに分かれ、業界共通の課題である人手不足・生産性向上に対応する商品・サービスをはじめ、インバウンド対策など多種多様なソリューションや製品が一堂に会した。

また、「FOODEXカクテルステージ」「ホテレス・イノベーションステージ」「FOODEXトップシェフテーブル/World Kitchen Stage」の3つのステージを設置。業界の第一人者による講演や、有名バーテンダーによるインバウンド対策を踏まえた実演など、見応えのあるコンテンツが目白押しだった。

今回の出展数は昨年の2倍を上回り、10カ国から393社433ブースが集結。第16回 ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西2024

なかでも注目を集めたのは、「ネクストリーダーズ」のプログラム。ホテル・旅館・ブライダル業界の次代を担う若手スタッフが、所属施設混合の10チームに分かれて参画。離職防止策や人材育成など業界を取り巻く課題に対する解決策を発表し、優れた案を競い合うプレゼンテーションイベントだ。参戦したのは、日本ホテル協会会員ホテルを含む中部・近畿・四国エリアの27施設から57名。300名近い聴講者が見守るなか、東洋大学国際観光学部の徳江順一郎准教授を審査員長とする審査員、および聴講者の投票により最優秀賞を決定した。

「ネクストリーダーズ」のステージ 第16回 ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西2024

最優秀賞に輝いたのは、「DX時代におけるホスピタリティ業界の労働環境と働き方改革〜『接客』はAIに奪われるのか?」をテーマに掲げた「コロッケ」チーム。優秀賞には、「自己決定が及ぼすキャリアへの影響」をテーマとする「フォーチュンズ」と、「今、我々がリーダーとして求められている姿とは」を発表した「関西リベンジャーズ」が選ばれた。他にも、「育児者が働きやすい職場にするために会社は何をすべきか」「ホテル業界において多国籍のスタッフ同士が共存していくには」など、若手の視点から経営陣が着目すべき多くの提案がなされた。

「ネクストリーダーズ」最優秀賞 第16回 ホテル・レストラン・ショー&FOODEX JAPAN in 関西2024

「ネクストリーダーズ」は、宿泊・ブライダル産業での勤務歴5年以上の若手がチームを組み、業界の課題解決に向けて議論を交わし、アイデアを生み出すことを目的として今年度にスタートした取り組み。これまでに札幌、東京、大阪、福岡で活動を行ってきた。今回優勝した「コロッケ」チームは、2025年2月に東京で開かれる全国大会に大阪代表として参加することになっている。
*全国大会はHCJ2025にて開催予定

写真提供:一般社団法人日本能率協会
(2024 10/11/12 Vol. 749)