日本ホテル協会では、会員ホテルの客室利用率に関する調査を行い、2024年上期の結果をまとめました。京浜、京阪神、地方都市、リゾート、および全国の各エリアごとにコロナ禍前の2019年上期からの推移を見てみると、2021年上期に底を打って以降、いずれのエリアも順調な回復傾向にあることがわかります。ただ、2024年上期はやや動きが鈍り、コロナ前に比べて約1割弱減の水準にとどまっています。
■エリア別客室利用率
一方、外国人宿泊客の割合で各エリアの推移を見ると、京浜地区、京阪神地区での回復基調がより鮮明に表れ、いずれもコロナ禍前の2019年の水準を大きく上回っています。反面、地方都市、リゾートエリアでは、コロナ禍前の割合には達したものの回復度合いは緩やかです。今後、インバウンドの地方への拡大が期待されます。
■エリア別 外国人宿泊客の割合
(2024 7/8/9 Vol. 748)